介護福祉士とヘルパーの違いとは|社会福祉士との違いもまとめて解説
2019/08/02
「ヘルパーと介護士って何が違うの?」
これから介護をはじめようという人や、介護をはじめてまだ日が浅い人は、これらの名称の違いに戸惑うことがあるのではないでしょうか。
本記事では、介護福祉士(介護士)とヘルパーの違い、あわせて間違われやすい「社会福祉士」との違いについても、わかりやすく解説していきます!
介護士とヘルパーの違い
所有資格の違い
介護福祉士(介護士)とヘルパーの1番大きな違いとして挙げられるのは、持っている資格の違いです。
国家資格である介護福祉士に比べ、ヘルパーと呼ばれる人たちが保有しているのは「介護職員初任者研修」や「実務者研修」といった認定資格です。
両者の資格についての特徴をわかりやすいように下記にまとめましたので、参考にしてください。
資格名 | 種類 | 受験資格 |
---|---|---|
介護福祉士 (介護士) | 国家資格 | あり |
実務者研修 (ヘルパー) | 認定資格 | なし |
介護職員初任者研修 (ヘルパー) | 認定資格 | なし |
さらに「ヘルパー」という言葉には、日常生活に支障のある高齢者や障害者などに対し、炊事や身体の介護を提供する人という意味があります。
そのため特に資格を有していない人に対しても使用する、広い意味の呼び方なんです。
介護の現場によっては、介護業務を行う人全てを指して「介護士」と呼ぶことがあります。
その際は「介護士」イコール「介護福祉士の資格を持っている」というわけではないことに注意してください。
介護士に独占業務はなし(業務内容は同じ)
介護士には、独占業務と言われる医者や弁護士のように資格を持っていないと行うことのできない業務がありません。
無資格でも、介護が必要な人のサポートを行うことができるんです。
そのため実際の業務で大きな違いはありませんが、資格を持っているということはより専門的な知識や技術を持っているとされますので、日頃から頼られることは多くなるでしょう。
給料や待遇の違い
業務に大きな違いはなくても、給料や待遇などの処遇に関してはヘルパーと介護士には違いがあります。
特に国家資格を持っているということで、サービス提供責任者や介護のチームリーダーといった管理職の立場を任されるチャンスが多くなります。
役職にはつかなくても、資格手当などが付与される職場が多いので、持っておくことでキャリアアップに繋がることは間違いありません。
ヘルパー職はアルバイトやパート勤務での求人がほとんどですが、介護福祉士の資格を持っている人材は正社員求人が多いという特徴もあります。
介護業界で長く安定して働きたい人は、ヘルパーとして働きながら介護福祉士を目指すといったケースも多いです。
介護福祉士と社会福祉士の違い
仕事内容の違い
介護福祉士と社会福祉士は同じく福祉に関わる国家資格ですが、その仕事内容には大きな違いがあります。
資格名 | 職場 | 仕事内容 | 対象者 |
---|---|---|---|
介護福祉士 | ・介護施設 | 介護を必要とする人に直接身体的支援を行う | 介護が必要な高齢者 障害を持つ高齢者 |
社会福祉士 | ・市町村の福祉センター ・医療施設 ・介護施設 | 福祉に関する相談にのり、アドバイスや施設との調整を行う | 身体的・精神的・環境的に支援を必要とする人全て |
主に高齢者への直接的な介助をするのが介護福祉士で、福祉を必要とする人全ての人の相談に乗るのが社会福祉士です。
介護福祉士と社会福祉士はどちらも国家資格ですが、その取得難易度には違いがあります。
社会福祉士は、福祉系の学校や養成施設の課程を修了しないと受験資格なしと見なされてしまいますが、介護福祉士は3年以上の実務経験と、実務者研修を修了した実績があれば受験することができます。
しかも平成29年の合格率が25.8 %の社会福祉士に比べ、介護福祉士は72.1%と高く、取得しやすい国家資格なんです。
誰でも介護士を目指せる!
国家資格である介護福祉士は、養成学校に通うことなく、実務経験の受験資格を満たせば、誰でも挑戦することができます。
介護福祉士の資格を取得することで、転職の際には大きなアピールポイントになり、高収入・高待遇求人への就職に有利に働きます。
介護士とヘルパーとの違いを知って、日々の業務や転職にも役立てていきましょう!
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