すぐにわかるビットコイン!仕組みから運用、稼ぎ方まで仮想通貨初心者の為の基礎知識まとめ
2018/10/17
ここ数年で一気に価格が上昇し、今では一般的なニュースでも取り扱われるほど知名度がアップした「ビットコイン」。
ただ、ビットコインを今から調べて学ぼうとインターネットで検索すると、、すでに仮想通貨を運用している人の実践的で知らない単語の飛び交うブログやサイトばかり表示されてしまう...
もしくは「暗号通貨ブロックチェーンの仕組みについて」といった小難しい技術的なサイトに行き着いてしまって、「さらっと簡単に知りたい」のになかなかちょうどいい説明がされていない...
そんなあなたのために、この記事では「すぐにわかる!」くらい簡単コンパクトに仮想通貨「ビットコイン」についてお話しします。
いまさら他の人には聞けない仮想通貨、ビットコインとは?のお話から、ビットコインの仕組み、そしてどうやってビットコインで稼げるのか?(利益を出すのか?)というビットコインの運用方法についてお話しします。
目次
ビットコインとは?
ビットコインとはもっとも有名で、誕生から2017年10月現在までで最も高価な「仮想通貨」です。
暗号通貨の技術的な説明は割愛しますが、「ブロックチェーン」という画期的な技術が利用されています。
ビットコインは「BTC」という単位で表され、購入・売却・送金 などは全て 1BTC 以下から可能です。
例えば 1BTC が 400,000JPY(40万円) だとして、ビットコインを 0.001BTC 買おうとしたら 400JPY(400円) で買うことができます。
この小さい単位をお手頃価格で購入することができるのもビットコイン(仮想通貨)の大きな魅力です。
ビットコインの歴史は2009年に最初のブロックが生成されたことから始まります。
※ 厳密に言えば2008年にSatoshi Nakamoto名義で発表されたビットコインに関する論文から始まります。
開始直後は全く価値がなく0円の状態でしたが、その後様々な国の人たちが購入していき、2017年8月末頃には 1BTC が日本円で初めて 50万円 を突破しました。
ビットコインの価値 - 便利さと自由度の高さ
ビットコインの最大の魅力は、インターネット上でやりとりができる点です。
さらにフィアット(ドル、円などの法定通貨)と違い国に縛られていない通貨なので、個人の資産として把握されにくくなる点があります。
過去にキプロスでは、国の財政危機の時に国民が個人の資産をビットコインに換えて逃がすということが実際に起こっています。
ビットコインは匿名性が非常に高いので、ビットコインの保有状況から取引履歴まで特定されることがありません。
通貨自体も、フィアットと違い 1 以下の小数点での取り扱いができるため、自分の資産をビットコインに換えるとき、またはその逆の時にも無駄なく換金することができます。
このような自由度の高さ、便利さから需要が高まりビットコインの価値はますます上がっています。
その点もまじえて様々な国の人、組織、団体がビットコインに何を求めているのか、その理由をまとめてみます。
- 「口座を持てない」人達からの需要が高い
海外では「携帯電話(スマートフォン)」は買えるけど、「銀行口座」を持てないという人達が大勢います。
そのような人達の資産の受け皿としてもビットコイン(仮想通貨)の需要は非常に高いものとなっています。- 送金がインターネットですぐにできる
個人間での送金でも大きなメリットです。
フィアットを送金した場合、数日から数週間のラグが発生します。
また先ほどの「銀行口座を持てない」人達は、海外へ出稼ぎに出た人が家族への仕送りに「郵送」という紛失などの危険がある手段でしか送金できません。- 支援や寄付も迅速に行える
難民支援、寄付もフィアットで行った場合大きなタイムラグが発生します。
実際に国連がヨルダン国内のシリア難民へイーサリアムを使い食料提供を行っており、UNICEF関連のUNICEF Venturesも支援の手段として仮想通貨を検討しています。- 手数料がフィアットより圧倒的に安い
銀行から海外へ送金した場合大きな手数料を徴収されます。
これも仮想通貨なら手数料が圧倒的に安いので、自分の「資産」をできるだけ残したまま送金することが可能です。
貧富の格差が激しくなってしまった国、日本と違い地続きで他国と並んでいる国、発展途上国と呼ばれるような国々ではこのような需要もあります。
フィアットと仮想通貨の違い
それでは「仮想通貨」と「フィアット」の違いについてお話しします。
フィアット(法定通貨)は中央一元管理されている
日本で生活していれば日常的に「円」を使います。
この円は中央組織(日本銀行)が流通を管理しています。
流通している枚数から、新規発行枚数までを日本銀行で一元管理しています。
中央集権(一元管理)のデメリットは、銀行が管理しているので資産の差し押さえやハッキング被害、預金封鎖に口座凍結などが起こる、もしくはされる可能性があります。
さらにフィアットはその特性上、発行している銀行のある国の出来事や政府の信用などによって常に価値が変動しています。
日本で普通に生活していると円高や円安という言葉はニュースで耳にするだけで、あまり実感がわかないかもしれませんが、日本の「円」のみならず世界中の通貨の価値は常に変動し続けています。
※ 例にあげると日本で重大な事件や災害、政治不信によって円の価値が下がったり、または株価の影響や政府の新政策、政府要人の発言などで上がったりを繰り返します。
ビットコインは非中央集権型(中央管理組織がない)の通貨
対してビットコインには中央組織というものが存在しません。
その代わり世界中のビットコイン採掘者たちが、リアルタイムで全てのビットコイン取り引きを監視しています。
※ この記事では「簡単な説明」だけですが、少し専門的な解説をすると Bitcoin の公式クライアントソフトウェアである Bitcoin Core ( 旧Bitcoin-Qt ) をインストールしている世界中の人達(組織、団体含む)のコンピューターをリソース(計算の資源)として、ビットコインネットワークは維持されています。
※ ちなみに仮想通貨でもRipple(XRP)のように中央集権型のものもあります。
では次は仮想通貨の仕組みについてお話しします。
ビットコインの仕組み
先ほどお話ししましたが、ビットコインは中央組織が一元管理していません。
それではどのような仕組みでやりとりされているのかをお話しします。
ビットコインは「非中央集権型」で成り立っている
ビットコインには中央組織が存在しない代わりに、世界中の参加者が現在から過去まで全ての取り引きを見ることができます。
これはブロックチェーンの公開台帳システムといわれるものです。
ビットコインは「ウォレット」に「アドレス」を追加して管理する
ビットコインでは「ウォレット」と呼ばれるビットコインを保管しておくデータ上の「財布」を作成すれば、いつでも誰とでもビットコインを送ったりもらったりすることができます。
この取り引きは公開台帳に記録されていて、いつでも誰でも全ての取引履歴を見ることができます。
「全ての取り引きが見れる」ということは、「自分がいつ誰と取り引きしたかもバレてしまう」と思いませんか?
その心配は無用で、ビットコインのやりとりはウォレットに英数字の文字列の「アドレス」を追加して、自分のアドレスに送金してもらったり、相手のアドレスに送金したりします。
このアドレスは単なる文字列なのでどこの誰かはわからず、アドレス自体も取り引きごとに変更することが推奨されているのでアドレスだけ見ただけでは相手がどこの誰か絶対にわからない仕組みになっています。
ビットコインの取引チェック = マイニング(採掘)
ビットコインは非集権型の仮想通貨ですが、その取り引きをチェックしているのは誰?と思いますよね。
ビットコインユーザーたちの取り引きの整合性を、「マイナー(採掘者)」と呼ばれる人たちが24時間365日リアルタイムで監視しています。
そしてマイナーが取り引きの整合性をチェックして承認されれば取り引きが成立します。
マイナーたちが取り引きをチェック(承認)することを「マイニング(採掘)」と呼びます。
マイニングによるメリット - 手数料と新規発行
単なるビットコインユーザーなら取り引きさえ出来ればよくて、「マイナー」という一年中取り引きを見張っている人たちはなぜそんなことをしているのか疑問に思いますよね?
このマイニングには美味しいメリットが2つあるんです。
それはマイニングを行うたびにもらえる「ユーザーが設定した手数料」と「ビットコインが上限に達するまではもらえる新規発行のビットコイン」です。
現状だとこのように一回の取引承認作業を行うことで2つのメリットがあるために、マイニングも盛んに行われています。
ビットコインの上限は2,100万BTC
とても魅力のあるビットコインも、無限に発行されるわけではありません。
2140年までに、2,100万ビットコインを上限と決められています。
その上限に向かって、マイニングの報酬として発行されるビットコインの量も調整されていて、当初 50BTC だった報酬は何度目かの半減期を迎えて現在は 12.5BTC になっています。
ビットコインを送金する時に手数料を設定できる
ユーザーがビットコインを送金する時、手数料を設定することができます。
この手数料は自由に設定することができて、無料で送金することもできます。
ただ、マイナーは手数料によって取り引きを選ぶことができるため、手数料が高く設定されたものから承認します。
ですので低い手数料のものや、タダで設定してしまうといつまでたっても承認されない = マイナー達にメリットがないため放置される可能性もあります。
ビットコインの上限達成後は手数料が報酬になる
マイニングによる新規発行がなくなるため、マイナーの数が減るかもしれないと予想されています。
ただ先に説明した通り手数料という報酬もあるため、完全にはいなくならないと言われています。
現在ビットコイン人気が上がり、少し前まで数十円の手数料でよかったのが現在は数百円程度にまで上がっているため、今後もマイナーたちのメリットはそうそうなくならないようです。
ビットコインでは「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」という方式が採用されていて、一番最初に膨大な計算の処理を完了させた人に報酬と手数料が与えられています。
個人マイニングで報酬を得ることはかなり厳しい
現時点で個人マイナーとしてマイニングに参加して報酬を得ることはほぼ不可能だと言われています。
マイニング = 取引の承認作業では、ブロックチェーンの膨大な計算を行います。
そのために、
- 超高スペックでマイニングに特化したパソコンが複数台〜数十台は必要になる
- 計算を行うときの排熱がすごいことになるので、熱対策も必要になる
- そのためマイニング環境を準備する設備投資だけで数十万円から数百万円はかかる
- マイニングには大量の電気も消費されるのでマイニングに成功しないと多額の電気代で赤字になる(海外と比べて日本の電気代は高い。)
- 個人でマイニングを始めても、組織的にマイニングを行っているところに勝つことは難しい
という理由から、一個人でマイニングを始めるのは現実的ではありません。
ただそれでも「Miner Gate」のようにマイニングのためのソフトも販売されているので、個人マイナーが全くいないというわけではありません。
ちなみに世界のマイニングの7割を中国が占めているといわれていて、中国ではビットコインが誕生したあとの早い段階からマイニングを行う組織、団体が登場しています。
チームでマイニングを行う「マイニングプール」
マイニングを複数人のチームで行う方法を、マイニングプールと呼びます。
これはチームで分担してマイニングを行い、報酬を配分するというやり方です。
個人では難しくなったという背景のもとに登場した方法で、マイニング作業を複数人で分けることにより他のマイナーよりも有利になって、報酬が得やすくなります。
ただしこのマイニングプールにもデメリットがあります。
ある一定以上の人数が揃わなければマイニングは成功しませんが、人数が集まれば集まるほど配分されるビットコインの量も少なくなってしまうことです。
マイニングプールでも、自分の環境の維持費以上を稼ぎ出すことができるかが難しいところです。
遠隔でマイニングを行う「クラウドマイニング」
マイニングには他にも「クラウドマイニング」という方法があります。
これは、マイニング設備を所有している企業から、クラウドマイニング・サービス・プロバイダが提供しているハードウェアのマイニングパワーの一部を購入してマイニングを行います。
採掘難易度がどんどん上がり、自宅でのマイニングからは利益が出せなくなってきていることから誕生しました。
熱や電気代を気にしなくていい反面、詐欺的なサービスに注意が必要という点があります。
※ ここ最近マイニングの勧誘やセミナーも増えていて「数十万円、数百万円の利益になる」と騙っていますが、2017年に関して言えばビットコイン相場が上昇し続けているだけなので利益になるのは当然です。マイニングを勧められた際は「日本円でいくら儲けた」よりも「何BTCの採掘に成功した」という実績を聞くことが一番確実です。
日本では2017年9月にGMOとDMMの大手2社が相次いでマイニング事業への参入を発表して話題になっています。
ビットコインの一般的な入手方法について
マイニングの敷居が高いのに、マイナーじゃない人はどうやって最初にビットコインを手に入れるの?と思いますよね。
そこでマイニングをしない人がビットコインを入手する方法についてお話しします。
「取引所(販売所)」を利用してビットコインを購入する
マイナー(採掘者)じゃない人は、マイニングによる報酬を得られないのでマイニングからビットコインを得ることは出来ません。
ですのでビットコインの一般的な入手方法は、自分の持っている円やドルを使ってビットコインを売ってもらう方法です。
そこでビットコインの売買を目的としたサービスを提供しているのが、「取引所」や「販売所」です。
※ 自分でビットコインの信頼できるコミュニティを知っていたり、実際に所有している友人知人がいれば直接売ってもらうという方法もあるかもしれません。
ビットコインを買いたい人向けの「販売所」や、ユーザー同士で直接ビットコインを売買できる「取引所」というものが、国内外問わず数多く存在しています。(だいたいの取引所は販売所も兼ねています。)
取引所は各社ごとに手数料や取り扱い通貨、売買の手法などそれぞれに特性があります。
なので一概にどこが一番良いとは言い切れず、また取引所ごとのその時々の相場(ビットコインの価格)も違い、アルトコインの取り扱い銘柄も違うので、仮想通貨の運用を始めるならとりあえず国内取引所には一通り登録しておくことを強くおすすめします。
※ 取引所のメンテナンスが入ったり、一つの取引所にアクセスが集中して速度が下がり売り・買いのタイミングを逃すというリスク回避の意味もあります。
ビットコインの最小単位
先ほども少しお話ししましたが、ビットコインは 1BTC 以下から売り買いすることができます。
ビットコインの最小単位は 0.00000001BTC で、この単位をブロックチェーン考案者 = ビットコイン理論の父といわれるSatoshi Nakamoto氏への敬意を込めて 1 satoshi と表されます。
ちなみに本記事加筆修正中の2017年10月3日のレートで 1 satoshi を日本円に換算すると 0.0048円です。
0.0001BTC で 48円 です。
なので極端に言うと今すぐ 0.0001BTC を買ったなら 50円以下 で買えてしまいます。(ガリガリくんより安い!)
このように、ビットコインの魅力は数十円、数百円単位からでも買うことができるため、値段が上がってきても新規ユーザーが参入しやすい点にあります。
ビットコイン と アルトコイン
ビットコインを調べていると、アルトコインなどという言葉も目にします。
ビットコインはここまでお話ししている仮想通貨の種類の1つで、アルトコインというのはビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。
そしてビットコインもアルトコインも全て含めた呼び方が「仮想通貨」もしくは「暗号通貨」と呼びます。
アルトコインはビットコインと同じくブロックチェーン技術が使われたり、応用されていたりします。
2017年10月の仮想通貨ランキング
それでは2017年10月現在の仮想通貨を時価総額順にTOP10でまとめます。
仮想通貨(単位) | 時価総額 | 価格 |
---|---|---|
Bitcoin(BTC) ビットコイン |
$69,449,089,994 ¥7,831,513,444,480 |
$4,182.54 ¥471,649 |
Ethereum(ETH) イーサリアム |
$27,547,791,426 ¥3,106,461,134,836 |
$290.10 ¥32,713.83 |
Ripple(XRP) リップル |
$8,734,612,149 ¥984,969,457,295 |
$0.227797 ¥25.69 |
Bitcoin Cash(BCH) ビットコインキャッシュ |
$5,857,728,241 ¥660,554,047,285 |
$351.55 ¥39,642.98 |
Litecoin(LTC) ライトコイン |
$2,702,578,409 ¥304,759,632,531 |
$50.77 ¥5,724.66 |
Dash(DASH) ダッシュ |
$2,275,936,416 ¥256,648,814,852 |
$299.38 ¥33,759.40 |
NEM(XEM) ネム |
$1,876,923,000 ¥211,653,568,225 |
$0.208547 ¥23.52 |
NEO(NEO) ネオ |
$1,486,020,000 ¥167,572,902,825 |
¥3,351.46 $29.72 |
IOTA(MIOTA) アイオータ |
$1,466,488,516 ¥165,370,410,606 |
$0.527603 ¥59.50 |
Monero(XMR) モネロ |
$1,346,857,025 ¥151,880,015,994 |
$88.76 ¥10,009.57 |
これが現在の時価総額ランキングTOP10の仮想通貨です。(表を作ってから画面のスクリーンショットを撮影したのですが、短期間でもどんどん上がっていることがわかります。)
それぞれのコインごとに誕生秘話からハードフォーク、マイニング方法の違いなどといった数々のエピソードがあり、ドラマを感じられるので興味のある方はぜひ調べてみてください。
仮想通貨の市場規模は大きいほど取引スピードが速くなる
ビットコインをはじめ仮想通貨には、前述のように時価総額 = 市場規模が存在します。
市場規模は大きくなればなるほど、それは人気のある通貨だということになります。
人気がある通貨(メジャーな通貨)だと、その分マイナー(採掘者)の数も多く、取引が承認されるスピードも速くなります。
逆に知名度の低い通貨(マイナーコイン)だと、その分採掘者の数も少ないので取引が完了するスピードも遅くなります。
ビットコインの管理方法
それでは次にビットコインの管理方法を簡単に説明します。
管理方法の種類
ビットコインの管理方法にはこのようなものがあります。
- ホットウォレット(ホットストレージ)
インターネットにアクセス可能(いつでも送金などの取引が可能)な状態のウォレットのことをホットウォレットと呼びます。- コールドウォレット(コールドストレージ)
インターネットに接続されていない、そのままでは送金などが出来ない状態のウォレットのことをコールドウォレットと呼びます。- デスクトップウォレット(クライアント、ソフトウェアウォレット)
パソコン上で管理するウォレットです。
ネットに接続されていればホット、遮断されていればコールドになります。
日本語版も出ているので扱いやすい反面、スパイウェアやマルウェアなどの脅威に加え、近年ではビットコインの保有者を脅迫するランサムウェアも確認されていることから、一番セキュリティに気を使わなければならない管理方法ともいえます。- モバイルウォレット
ビットコインのスマホアプリを利用して、スマートフォン上で管理するウォレットです。
扱いやすい反面、スマホの管理などセキュリティ面でのデメリットもあります。- オンラインウォレット(ウェブウォレット)
ビットコインのオンラインサービス(ウェブサービス)を利用して管理、保管するウォレットです。
利用するサイト(サービス)のセキュリティ面は管理者に一任することになるので、本当に信頼できるかどうかという点があります。- ペーパーウォレット
秘密鍵とアドレスを紙に印刷して保管する方法です。
長期保管に向いていますが、紙自体の紛失などといったリスクもあります。- ハードウェアウォレット
ビットコイン専用端末に保管する方法です。
Trezor(トレザー)やLedger(レジャー)などの機器が有名です。
セキュリティ面や利便性は高いのですが、高額なことや故障する可能性、操作方法が難しいというデメリットもあります。
このように自分でウォレットを作成して管理、保管するだけでも色々な方法があります。
ただ全般的にセキュリティに対する不安は共通して存在しています。
ですのでセキュリティに関しては、自分で厳重にしていく心構えがとても大切です。
なのでそれぞれの保管、管理方法は自分の取引や目的、用途に合わせてどのタイプのウォレットが適しているかで選びましょう。
取引所はビットコインユーザー同士で売り買いできたり、送金やビットコインの販売もしてくれて、24時間対応しているのでまさに「仮想通貨のコンビニ」と呼べるほど便利な場所です。
ビットコインで取引する人は必ずどこかの取引所にアカウントを作成して、ビットコインを運用しています。(リスクを分散させるためや、用途によって使い分けるために通常は複数の取引所に登録します。)
また取引所はビットコインをコールドで保管していたりとセキュリティ管理に厳重なことで有名です。
それ以外の危機管理能力も優秀で、2017年8月に起こったビットコインのハードフォークの際にも、顧客資産保護のために慎重に運営を行っていました。
※ 国内取引所は各社アナウンスが速く、安全が確認されてからの再開も迅速に対応していました。
ですので、これからビットコインを始める人はまず取引所にアカウントを開設しましょう!
さらに、初心者や保有しているビットコインの量が少ない場合、少額の取引のこまめに行う場合には、取引所に預けたまま運用するという方法もあります。
メリットとしては、
- セキュリティ管理は全て取引所が行ってくれる
- 自分でウォレットを作成するのは意外と手間がかかって面倒臭い
- 自分のウォレットから取引のために取引所へ出し入れすれば手数料が発生する
- すぐに取り引きを行うことができる
などが挙げられます。
デメリットとしては、
- 大量のビットコインを保有しているのであれば取引所に預けたままや、ホットウォレットでの管理は避けるべき
- 取引所が突然閉鎖した場合のリスクがある
※ マウントゴックス事件という前例がある
※ ただ日本では2017年4月に仮想通貨法施工されたので金融庁が示した厳しい条件をクリアしないと取引所を運営できない。
などが、それぞれにあります。
仮想通貨を取り引きするためには、取引所を利用しなくてはなりません。
なので少額で運用している人や、これから始める人はまず取引所のシステムをフル活用して知識をつけて、利益が上がるとともに徐々に自身でのウォレット管理方法を身につけていきましょう。
※ 初めから高額を運用する人は取引所にアカウント作成すると同時に専用ウォレットも作成しましょう。
ビットコインの運用方法
ビットコインの基礎知識や仕組みがわかりましたので、次はビットコインの運用方法、つまり「投資」としてビットコインで「利益を出す方法」についてお話しします。
ビットコインで利益を出すには、主に以下の方法があります。
- 現物取引
- 長期保有して利益を出す
- 小まめに売り、買いして利益を出す
- FX取引
- 買い建
- 売り建
それでは順番に見ていきましょう。
現物取引で利益を出す
「現物取引」とは、実際のビットコインを売り買いして利益を出す方法です。
この場合、買った時の値段よりも相場が上がった時の含み益が利益となります。
わかりやすく言うと、1BTC = 10万円 で買ったあとに、1BTCが 50万円 になったとします。
この時の含み益が 40万円 なので、この時に売れば40万円の儲けとなります。
このように現物(ビットコイン)を扱って取り引きをして利益を出す方法を、現物取引といいます。
長期保有して利益を出す
ビットコインではポピュラーな方法であり、ビットコインによって億万長者になった人の多くはこの長期保有によってでした。
ビットコインがまだまだ数円台〜数百円台のころにブロックチェーン技術に興味がある人、先見の明がある人、またはジョークのつもりで購入した人などが、ビットコインのことを忘れたころに確認したら価格が数十万円になっていたというケースが数多く起こり、その結果巨万の富を得ました。
ビットコインは小さい単位を数百円程度から購入できるので、今から新しく始める人も非常に参入しやすい市場です。
ただ、すでに 1BTC = 40万円〜50万円に突入しているため、今から大きな利益をあげるにはもっと高値になることを祈るしかありません。(もっと高値になる可能性は充分にあり、現にスナップチャットの初期投資家など有名投資家たちが2030年には1BTC = 50万ドル(1ドル=100円なら5000万円)台に突入する可能性があるとインタビューで答えています。)
ビットコイン自体まだまだ値上がりに希望があるので、今から始めて 5,000円(五千円、現行レートで0.009BTC)だけ投資したとして、もし2030年に1BTCが5000万円になっていたら、450,000円(45万円)になる計算です。
このように、誕生してまだまだ日が浅い市場なので価格の頭打ちがわからないところに投資としての大きな魅力があります。
デメリットとしては、先行きが読めないのでもし1BTC = 50万円の時に 2BTC(100万円) を購入して、そのあとに1BTCが10万円まで値下がりして安定してしまった、としたらその分の含み損(-80万円)の資産はそのまま失ってしまうことになります。
ですが一日中相場を気にしてちょこちょこ売買を繰り返す手間と、損した得したと一喜一憂する精神的な負担がないので気楽に、お手軽に取り組むことができます。
これは「ドルコスト平均法(定額投資法)」と呼ばれる投資方法で、詳細は割愛しますが決まった日に決まった額を積み立て投資するので、相場の上がり下がりも慣らしてトータルで利益を出せる方法です。
このドルコスト平均法でなによりおすすめなポイントは、「1,000円ずつという少額」を投資し続けるので、無理なく続けられる点です。(1,000円ずつでも一年で12,000円も投資することができます。
ただ注意する点は、毎月何日(例えば毎月15日)と決めた日に「必ず投資する」という点と、急騰や暴落が起きても焦って売りに出さずに保有し続け、自分が毎月買うと決めた日には高くても安くても必ず1,000円分購入するという点です。
ドルコスト平均法により定額を購入し続けて平均取得単価を引き下がることが目的なので、「いつもは15日に投資(ビットコインを購入)してるけど、今月の15日は高いから数日様子を見よう」などとすると結果的に平均取得単価を下がることに失敗してしまいます。
ちなみにここ最近ではNEMが一年間で260倍になったので、12,000円の投資でも 3,120,000円(312万円) になります。
このように右肩上がりの相場で値上がりの可能性のある仮想通貨に投資することができれば、少額を少しずつ、長期的な保有を目指していても大きなリターンを得ることができます。
もちろんデメリットはあります。
ビットコインに限った話ではありませんが、現在はずっと右肩上がりの相場なのでこのドルコスト平均法はとても有効ですが、ビットコイン(仮想通貨)自体に何か大事件が起きて値下がりを始め、確実にもう値が上がらない(会社でいうと倒産レベルの事件)が起きた時には撤退すべきでしょう。
ただこのドルコスト平均法は、「定額で投資し続けられるもの(投資には決めた金額で必ずしも購入できないものが多くあります。)」と「上がり相場」にはとても有効な方法なので、現在のビットコイン相場、各メジャー仮想通貨相場に向いているのでおすすめです。
小まめに売り買いして利益を出す
こちらは長期保有に対して、短期の利益を求める方法です。
先ほどもお話ししましたがビットコイン市場は誕生してまだ日が浅く、さらに仮想通貨相場の特徴としてボラティリティ(相場変動の度合い)が大きいことが特徴です。
なので、高額はもちろん少額の取り引きにおいても、こまめに取り引きをして利益を出すことができます。
また、JPY(円)やUSD(米ドル)との交換はもちろんですが、ビットコインはほぼ全てのアルトコインと交換することができるので、取り引きの種類もとても多くその分チャンスも多くなっています。
長期保有と違い、常に相場やビットコイン情報を注視しなければならないので手間と労力はかかりますが、少額の資金を運用している分には、相場の上がり下がりに一喜一憂するのはすごく楽しいですよ。(余談ですがマイナーコインの上場直後、数円〜数十円のころに買っておいて数百円台、数千円台に上がると天にも昇るほど嬉しくなりますよ。)
また短期のトレードを始めるなら市場の動きや相場変動、急騰や暴落にもスピーディーに対応できるように、取引ツール(取引所の取引画面)の扱いに慣れておくことは前提条件です。
ビットコインFXで利益を出す
現物取引の他には、ビットコインFXで利益を出す方法があります。
国内取引所でもほぼ全ての取引所でビットコインFX(Bitcoin FX)に対応しています。
これは為替のFXと同じで、現物を扱わずに証拠金取引や先物取引、FX取引の買い建て、売り建ての差益を得る方法です。
また為替FXのようにレバレッジも可能で、国内取引所だと各社ごとに違いますがだいたい10数%から25%程度のレバレッジが可能です。
ビットコインFXのメリットは、レバレッジ取引で少額の資金でも大きな利益を出すことができ、また現物と違い最初から売り建てをすることができるので、ビットコインの相場価格が下がっても利益を出すことができます。
デメリットとしては、証拠金取引のため大きな資金に大きなレバレッジをかけて運用して損を出した場合に、多額の追証が発生しかねないことにあります。
※ ビットコインFXでは追証が無い取引所も存在します。その場合は利益が出る度に数%引かれて積み立てるなどのシステムになっています。
ここではICOの詳細は割愛しますが、ICOでは「新しい仮想通貨」が誕生します。
投資に興味を持っている方、仮想通貨以外の投資経験がある方なら、「仮想通貨」はなんとなく「株」みたいな扱いをされていると気付いた方もいるかと思います。
各取引所が取り扱っている「仮想通貨」も「銘柄」と呼ばれることがあり、このICOは株でいうIPOで、未公開の通貨に投資するというものです。
価値が0円から始まるので大きく値上がりする可能性がある反面、取引所に上場しないリスクもあります。
ただ基本的に仮想通貨は「安いうちに保有しておいて、値上がりを期待する」ものです。
なので新しい仮想通貨がどんどん人気になれば、第2、第3のビットコイン長者も夢じゃないという可能性があり、ICO はその新しい仮想通貨を買っておくことができる手段なので、ここ最近話題に上がっています。
ビットコインやイーサリアムといった時価総額、市場価値が高く人気のある通貨以外の、価格が数円台程度の名前も聞いたことがないような仮想通貨(アルトコイン)のことを「マイナーコイン」と呼びます。
最近だとReddcoinやVerge、Monacoinが急騰して話題になりました。(国産仮想通貨Monacoinは元々優秀な通貨設計だったので可能性は十二分にありましたが。)
Monacoin(モナーコイン)で例に出すと、2014年に誕生して以降2017年10月までは50円台までの緩やかな上昇率でしたが、10月に一気に180円台を突破しました。
このように、先の可能性があるアルトコインへの投資にも楽しみがあるのが「仮想通貨投資」です。
ビットコインの始め方
それでは次に、実際にビットコインを始めるための方法をお話しします。
実はビットコインを始める = ビットコインを保有するのは凄く簡単で、「取引所(販売所)」にアカウント作成するだけでOKなんです。
そこでユーザー同士の取引で買うか、取引所が販売しているビットコインを購入するかに分かれます。
取引所へのアカウント開設も簡単で、だいたいはメールアドレスとパスワードだけ(必要な場合は自分のユーザー名も)を入力すれば完了です。
さらに実際に円を入金したり、数万円以上の円やビットコインの引き出しを行うために本人確認の必要があります。
いずれの取引所でも、初心者に優しい案内なので誰でも簡単にアカウントを作成することができます。
※ 銀行に新しく口座を開設するのと同じか、それより遥かに簡単に作成できますよ!
ですので、これからビットコインを始める人はまず取引所に登録するところからはじめてみましょう!
おすすめのビットコイン取引所
それでは最後におすすめのビットコイン取引所をご紹介します。
- 国内取引所なので日本語サポート
- 大手ばかりなので安心、安全
- 初心者でもはじめやすい優良取引所
という条件を満たした取引所をおすすめします。
それと、取引所は各社ごとに特色があり、取り扱い通貨や手数料、取引方法も違います。
これからビットコインを始めようとしている人は、一通り登録しておくことを強くおすすめします。
※ ビットコインを続けていけば、いずれ下記の全ての取引所に登録していくことになるかと思います。それに加えてマイナーコインを求めて海外取引所にも登録していくかと思います。
それではおすすめビットコイン取引所を順番に見ていきましょう。
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ビットコイン現物取引手数料が驚異の 0円 !
QUOINEX(コインエクスチェンジ)は、ビットコイン(bitcoin)やイーサリアム(Ethreum)の取引ができる世界最大級の仮想通貨取引所です。
QUOINEXの大きな特徴として、各種取引手数料が0円となっているので、仮想通貨取引が初めての方でも安心して始められます。
また、取引におけるスプレッドが業界で最も狭い取引所の一つであることがQUOINEXの魅力といえます。更にはレバレッジ取引が最大25倍まで可能(法人アカウントの場合最大50倍)な点も他の取引所にはないメリットとして挙げられます。
QUOINEXでは、日本円以外の通貨で取引したい人にとって便利な通貨ペア数14種類(業界最多)を誇り、人気の通貨はもちろん、マイナー通貨まで取り揃えている点も人気の理由のひとつです。
手数料無料な点とスプレッドの狭さを考慮すると、初心者も安心して始められるオススメの取引所です。
Zaif(ザイフ)
ピックアップ
「積立システム」で買い方がわからない人も簡単投資できる!
「マイナス手数料」で取引すれば手数料が逆に受け取れる!
FXでも追証がないので初心者でも取引しやすい!
Zaifの特徴として初心者にやさしい仕組みが多く組まれています。例えば、ビットコインなどの仮想通貨を取引する際の取引手数料がマイナス0.01%、つまり0.01%分もらえることになります。取引すればするほど手数料が返ってくる仕組みなので、初心者でも安心して始めることができます。
またZaifの信用取引では追証が発生しないので、初心者でも安心して取引することができます。
また、取引の仕方や売買のタイミングなどが分からない方のために、毎月銀行口座から引き落としされるコイン積立という制度もあります。この制度を使うことでコインの買い付けが自動で行われるので、買い付けに慣れていない初心者でも低リスクでビットコインを始めることができます。
Zaifでは取り扱う通貨も豊富で、中でも多種のアルトコイン取引が可能なことも特徴の一つです。
取引手数料マイナスや、コイン積立制度など、初心者でも安心して始められるサービスが揃っているのが、Zaifの魅力です。